都立墨東病院周産期センター責任者の渡辺とよ子です。2013年3月16日に開催しました「第5回周産期精神保健研究会地方セミナー東京」の報告をいたします。
当日は天候にも恵まれて、遠方からの参加者の皆様に無事来て頂けることで主催者としては、まずは一安心して開催日を迎えました。
今回のテーマは「NICU退院支援・在宅移行支援体制に、周産期精神保健の視点を」でしたので、参加者も周産期センターで退院支援に関わっておられる多職種の方々となりました。
側島会長の挨拶に続いて、最初の演題は墨東病院周産期センターの「退院支援コーディネーター」二人が、現在の業務の紹介と課題について発表しました。まだまだ病院内での支援体制作りも途上であり、地域支援が不十分な中での退院支援は、コーディネーター自身が葛藤も抱えながらであることが報告されました。
次いで墨東病院における「NICU長期入院児の退院に向けての実際の取り組み」として、ひとつの症例についての時系列に沿った出産から退院に至る1年半のプロセスを、主治医、プライマリーナース、支援コーディネーター、臨床心理士の4名がそれぞれの立場と視点で振り返り報告しました。4人の発表のあとは、他施設の新生児科医師、小児在宅診療担当医師、地域連携室ソーシャルワーカー、在宅医療支援室ソーシャルワーカー、周産期臨床心理士の5名が加わって、この症例についてパネルディスカッションを行いました。
発表の最後として、大阪府立母子保健総合医療センター臨床心理士川野さんより、「在宅医療を抱える家族の想いと心のケアー在宅支援に関する調査よりー」を口演して頂きました。研究会顧問の堀内勁先生の挨拶で研究会は閉会となりました。
スカイツリーから5kmほどの位置にある墨東病院14階講堂は、全国38施設120人の参加者で満員となりました。参加者は看護師58名、臨床心理士30名、医師17名、ソーシャルワーカー8名、保健師2名、理学療法士2名でした。13時に始まった研究会は、予定の16時半に終了しましたが、病院内のレストランに場を移して懇親会を開催しました。懇親会の参加者は50名で、今秋の第一回研究会窪田会長からの宣伝も兼ねた挨拶を頂きました。
最後に、今回の地方セミナー東京の事務局実務は墨東病院周産期心理士松林美和が担当しました。多くの仲間に支えられて研究会を無事開催できましたことに感謝いたします。
第5回地方セミナーのご案内 このセミナーは終了しました
テーマ:NICU退院支援・在宅移行支援体制に、周産期精神保健の視点を
日 時:平成25年3月16日(土) 13:00~16:30
会 場:東京都立墨東病院14階講堂
〒130-8575 東京都墨田区江東橋4-23-15
(JR錦糸町駅・営団地下鉄錦糸町駅 徒歩7分)
参加費:1000円
内 容:
・事例検討
ある長期入院児の退院に向けた取り組み
周産期支援コーディネーター・看護師・医師・臨床心理士
地域支援者など多職種それぞれの立場から
指定討論 側島久則 ( 埼玉医科大学 総合周産期母子医療センター)
橋本洋子( 山王教育研究所)
申し込み方法
申し込み用紙(PDFからプリントアウトしてください)に必要事項をご記入の上、
FAXで下記までお送りください
申しこみ先
第4 回地方セミナー世話人
東京都立墨東病院
〒130-8575 東京都墨田区江東橋4-23-5 9A病棟
FAX:03-3633-6170 TEL:03-3633-6151
墨東病院周産期センター 渡辺 とよ子
問合せ先:日本周産期精神保健研究会事務局
〒464-8601 名古屋市千種区不老町
名古屋大学
発達心理精神科学教育研究センター
永田研究室内
E-mail : pmhjimukyoku@gmail.com
FAX : 052-789-2651